ルイス・デ・ナルバエス

2013.4.1

「「牛を見張れ」の主題による7つの変奏曲」
「千々の悲しみに基づく変奏曲」

今日の音楽は、昨日に続いて、ビウエラの演奏を。
声楽ポリフォニー、第二にビウエラの作品で知られるスペインの作曲家、
ルイス・デ・ナルバエス(Luis de Narváez, 1500年ごろ - 1555年から1560年頃)。

声楽ポリフォニーの器楽曲への編曲だけでなく、
イタリア音楽を模範にした大多数のファンタジアが含まれている
『ビウエラ曲集 全6巻 Los seys libros del Delphin de música de cifra para tañer vihuelá 』を
1538年にバリャドリッドで出版。
次世代のディフェレンシアス(歌謡主題に基づく変奏曲)の発展に有力な影響を及ぼした。
当初はカルロス1世ならびにレオンの司令官フランシスコ・デ・ロス・コボスの秘書官として奉職し、
1548年からフェリペ2世の宮廷に仕えた。
ナルバエスの最も有名な作品は、「皇帝の歌 La Canción del Emperador」
ことジョスカンのシャンソン《千々の悲しみ Mille regretz》に基づくディフェレンシアスと、
ビウエラ伴奏歌曲《Paseavase el rey Moro》。

それでは、「「牛を見張れ」の主題による
7つの変奏曲(Siete Diferencias sobre Guárdame las vacas)」
演奏は、Dolores Costoyas。

http://www.youtube.com/watch?v=P1RVRatBA94

続いて、「千々の悲しみに基づく変奏曲(Mille regrets)」
演奏は、Rolf Lislevand(vihuela)。

http://www.youtube.com/watch?v=dyg-iRFsZV4