ヴィオラ奏者
《今井信子(いまい のぶこ)》

2014.7.1

 *今日から、ヴィオラ演奏家をご紹介します

今年の1月1日からチェロ、コントラバス/ベース奏者をご紹介してきましたが、
半年続いてきたのでそろそろ別の楽器/演奏家をご紹介したいと思います。
今日から少しだけ、ヴィオラ演奏家をご紹介します。
最初に、ヴィオラについて少し。
ヴィオラは、ヴァイオリンとほぼ同じ構造ですが、
低い音を出すために全体が大きくなっていて、特に厚みが増しています。
ヴァイオリン同様、顎に挟んで演奏します。
長い間独奏楽器としてはほとんど無視された存在でしたが、
近代以降では独奏曲も数多く作られるようになってきているようです。
フランス語ではアルト (仏: alto)、すなわち、声域のアルトと同一の言葉で呼ばれていますが、
ぼくのなかでも、アルトのイメージがあります。

最初にご紹介するのは、ぼくがヴィオラを意識して聴くようになったというか、
武満徹の曲を初演している(ヴィオラ協奏曲「ア・ストリング・アラウンド・オータム」、
「鳥が道に降りてきた」)というのもあって、はじめてヴィオラのCDを買った演奏家。

ヴィオラ奏者《今井信子(いまい のぶこ)》

1943年3月18日、東京都生まれのヴィオラ奏者。
1983年から2003年までドイツ国立デトモルト音楽大学の教授を務め、
現在はジュネーヴ音楽院とアムステルダム音楽院の教授を務めながら、各国で演奏活動を行っている。
1988年以来、アンドレア・グァルネリ(1690年製作)を弾いている。水戸室内管弦楽団メンバー。
著書に、『憧れ/ヴィオラとともに』春秋社がある。

それでは、グラズノフの「Elegie Op.44」。
piao:Roland Pontinen
https://www.youtube.com/watch?v=pY0ZyF0FARs

続いて、演奏映像のあるシューマンの「Fantasy Pieces Op.73, for Viola & Piano」。
piano:Albert Tiu
https://www.youtube.com/watch?v=RHWcSuoF5pU

そして、アンリ・ヴュータン(Henri François Joseph Vieuxtemps)の「Capriccio in Cm for solo viola」。
アンリ・ヴュータン(1820年2 月17日 - 1881年1月6日)は、
フランスで活躍したベルギー人のヴァイオリニスト・作曲家。ヴェルヴィエ(Verviers)出身。
https://www.youtube.com/watch?v=qIl2hBsVl1s