キムタク主演のドラマ「プライド」が先日からはじまった。 どんなのかなと思ってキムタクの演技への好奇心から 試しにみてみるとストーリーはかなりオソマツで稚拙、 かなり無理な設定でもあるけれど、 そんななかでクイーンの音楽が効果的に使われていた。 それだけが救いのようなドラマ。 「プライド」持つならもっと別のプライドとかないのかな、とか(^^;)。 しかし、懐かしい懐かしいクイーン、 フレディ・マーキュリーの甘い声。 あらためてクイーンのベスト盤を聴きなおしてみることにする。 1994-1980の前期ベスト盤と 1981-1991、フレディ・マーキュリーが エイズで死ぬまでの後期のベスト盤。 (HR-62042-2) どうも「女王様」のパロディの「じーてんしゃ」とかが 耳についていたりもしたのだけれど、 ボヘミアン・ラプソディ、キラークイーンなど とくに前期のものは文句なくすばらしい。 これらのフレディ・マーキュリーの声は ちょっと他ではきけないほどの素晴らしさだ。 少しジョージ・マイケル風の声に似たところもあるが そのともすればにやけてしまう濃い声とは どこか一線を画しているように感じる。 大学時代、その当時「ロック喫茶」とかいう 穴蔵のようなところがあって そこで大音量で繰り返しきいた ボヘミアン・ラプソディ、キラークイーンなどの 圧倒的なパワーのことを思い出したりもした。 脳髄の芯まで入り込んできてふるわせるような声の奔流。 しかし時代を追ってきいてみると 後期には前期のあのカリスマ的なパワーはすでにない。 音楽はやはりどこかで天から与えられている という側面があるのかもしれない。 別のいいかたをするならば ある種の高みにあるテンションを得るためには それにふさわしい状態の「場」や「器」が必要で それを保てないとどうしてもそこには なにか創造に必要な肝心のものが降りてこなくなるのかもしれない。 |
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