風の音楽メモ 2004

 

平原綾香「Jupiter」 


2003.2.5

■平原綾香「Jupiter」
 
ヒットチャートとかにはあまり関心はないので知らずにいたのだけれど、
ふと耳にした声をきいて、この歌はいったい誰が歌っているのだろうと思っていた。
それが平原綾香の「Jupiter」だったことがわかったのが今日のこと。
そういえば、12月に、ホルストの組曲「惑星」の中の「木星」を歌う・・・
という広告をどこかで目にしたことがあったことを思い出した。
 
70年代にあれだけ音楽漬けだったのが
80年代、90年代とどんどん
とくにヒットチャートとかいうシーンに
関心を持てなくなってきていたのだけれど
なぜかここ数年、少しずつまた聴く機会がふえてきたことに気づいた。
とくに昨年から、かつてのようではないものの、
聴いてみようとする機会がふえるようになった。
ふと耳にする声などにどこかが反応するようになったのだろう。
 
この平原綾香の「Jupiter」は、
じっくり聴いてみてもなかなかすばらしい。
この声の不思議な幅はどうだろう。
ハイトーンの声と低い惑星の運行のような低い声が
不思議なかたちで交替する。
「木星」につけられた歌詞もなかなかに深い。
 
平原綾香というのはいったいどういう歌い手なのだろう。
そう思い、ネットで調べてみたところ、
http://www.ayaka-hirahara.com/profile.html
プロフィールは以下の通り。
 
        【平原綾香】Ayaka Hirahara
        東京生まれ。現在19歳。
        6歳の時から11年間松山バレエ団に所属。クラシックバレエの舞台の経験もある。
        13歳のときにアルトサックスを手にする。
        高校時代は、音楽科でクラシックのサックスを学ぶ。
        この頃から、ボーカルによる音楽表現への興味が芽生える。
        現在、アーティスト平原綾香としての活動とともに、
        音楽大学のジャズ科に在籍しサックスを学んでいる。
 
まだ19歳。
そしてジャズ科でサックス!
どんなサックスを演奏するのだろう。
この声のような響きをもっているのだろうか。
 
今月の18日には、ファーストアルバムの「ODYSSEY」と
セカンドシングル「明日」もでるらしい。
どんな声をきかせてくれるのだろう。
楽しみである。
 
時代は、小泉首相の自衛隊イラク派遣のようなきな臭い気分を伝えているが、
そんななかで、しばらく停滞していた何かが
さまざまな萌芽のような形ででてきているようにも感じることが多くなっている。
そういう意味で、今はとてもスリリングな時代だといえるのかもしれない。
今でしかない今の色や光や声や、
そうしたさまざまに対する感受性を失わないでさえいられれば、
この時代からしか得られないなにかを得ることができるのだろう。
こうした「声」がひらいていく窓から聞こえる/見えるものに
かすかな予感を感じることもできるのかもしれない。
 
 


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