風のメモワール16

八上姫と白兎


2007.9.3.

昨日は、鳥取県に、因幡の白兎の伝承を訪ねるドライブに出かけた。

鳥取県には白兎海岸と白兎神社があって、
最近その海岸には道の駅などもできて賑わっていて、
何度か出かけたこともあったりするが、
その因幡の白兎の伝説については、
『古事記』にでてくるような
騙したワニ(鮫のことだといいますが)に赤裸にされてしまった白兎が
大国主命(大己貴命)に助けられるという話しか知らなかった。

実はその白兎については、さらに伝承があって
それについての本がちょうどでているのを読んで、
それならばと出かけたのが今回のドライブ。

■大江幸久『八上 神秘の白兎と天照大神伝承』
 (発行/ブイツーソリューション 発売/星雲社 平成19年8月10日発行)
 *ブログに情報あり
  http://blogs.dion.ne.jp/yakamihakuto/

『古事記』(をちゃんと読んでいないので知らなかったけれど)
その白兎は、助けてもらった後、
大国主命に 、八上姫と結ばれることを予言するという。
しかし、その八上姫のいた八上の里がどこなのかは
まったく書かれていないので、よくわからないが、
ただのお話か、というとそうではない。
いろいろ背景がありそうだ、というのがこの本の話。

  因幡の中央、八上の霊石山麓の城光寺と慈住寺の縁起には、「霊石山に
  天照大神が行幸され、そのとき白兎が大神の御装束を銜えて西方の伊勢
  が平(いせがなる)まで道案内をされた」と記されています。それを裏
  づけるように、現八頭町には3つの白兎神社があり、「伊勢が平」とい
  う地名が今も残り、「皇后石」や「御冠石」と名づけられたイワクラ等
  があるのです。

ということで、今回出かけたのは、
現八頭町にある3つの白兎神社と
八上姫を祭る式内社「売沼神社(めぬまじんじゃ)」。
「延喜式神名帳」(927年)に、八上郡「売沼(ひめの)神社」と記されているのが、
現在の「売沼(めぬま)神社」で、
祭神は「稲羽八上比売命(いなばやかみひめのみこと)」。

余談だが、その神社詣での最後に売沼神社で
「稲葉がヒット、ホームランを打ちますように」と
冗談交じりに、因幡=稲葉ということから日本ハムが勝ちますように!と
その日の試合の勝利を祈願してみたのだけれど、
少し後に、試合中の模様を携帯電話で見てみると
稲葉が先制のタイムリーヒットで得点が入ったところだった(笑)。
同行の日本ハムファンyuccaも大笑い。
(その試合は、その後逆転されたあと、9回の裏にまた逆転して勝利!)

お後がよろしいようで。