note22:
球の中心点から放射する物質空間の諸半径は、
エーテル空間の中心平面を織り成す天球諸直線に対応している

<ジョージ・アダムス 『エーテル空間』からの引用>

 物質空間における球の半径(あるいは直径)に、エーテル空間において対応している
のは何でしょうか?物質空間における二重に無数のその直線は、その各々が中心点から
あらゆる方向へ放射します。そしてそれらが球面と出合えば、それらのどれもが、互い
に向き合う二つの点を球面と共有することになります。これに対して、エーテル的中心
平面(私たちの視覚空間における無限遠平面)にも同じように二重に無数の直線が存在
します。私たちはそれらの直線が天球周縁を織り成しているのを感じます。それらはす
べて、球面の反対側の互いに平行な二つの接平面と、天球周縁の中心平面とが共有する
直線(交線)です。
(P.46)
 そのような直線のどれもが、中心平面が球面に向かって近づいていくことを可能にす
る“エーテルの道”を示しています。だからたとえば天球のなかの水平直線は、水平平面
すべてにとっての“エーテルの道”なのです。そして、上に述べたことはここにも当ては
まります。そのような水平平面のどれにとってもやはり二つの道があり、この場合には
それらの平面はその二つの道を通って、上から下へ下から上へと球面に向かって近づい
ていきます。 ー ここで、すでに述べた事柄を思い出しましょう。直線は物質的には
点から構成されていますが、エーテル的には平面から構成されています。つまり、物質
空間における直線が点の通り道であるのと同じように、エーテル空間における直線も文
字通り道と見なすことができるのです。とはいえそれはそれに沿って走る点に対する道
ではもはやなく、上述の直線を共有する諸平面に対する道なのです。そのような直線が
視覚空間の無限遠平面のなかにあるときは、その直線を通る諸平面の動きはひとつの平
行する動きになるでしょう。
(P.46-47)
 中心点から放射する物質空間の諸半径は、エーテル空間の中心平面を織り成す天球諸
直線に対応している。
(P.47)

<note21>
◎物質空間において球の中心点から放射している半径。
それがエーテル空間において対応しているものについて観ていく。
◎物質空間における球の半径がエーテル空間において対応しているのは、
天球周縁を織り成す無数の直線「天球諸直線Sphaerenlinien」である。
以下、このことについて物質空間とエーテル空間を比較しながら説明されている。
◎物質空間における球の半径は、中心点からあらゆる方向に放射し、
球面と出合ったところで、両側で互いに向き合う接平面の二重性あるいは点の対を生み出す。
◎エーテル的中心平面(私たちの視覚空間における無限遠平面)にも同様に、二重に無数の直線が存在する。
◎ここで、あらためて認識しておく必要があるのは、
直線は物質的には点から構成されているが、エーテル的には平面から構成されているということである。
つまり、物質空間における直線が点の通り道であるのと同じように、
エーテル空間における直線も平面の通り道と見なすことができる。ここのところをしっかりイメージしておきたい。
◎従って、天球のなかの水平直線は、水平平面すべてにとっての「エーテルの道」であるということができる。
◎エーテル的中心平面における二重に無数の直線はすべて、
「球面の反対側の互いに平行な二つの接平面と、天球周縁の中心平面とが共有する直線(交線)」であり、
「エーテルの道」なのである。