■GA181 地上の死と宇宙の生/人智学の人生への贈り物/現在と未来のための意識の必要性
■GA182 生の変化としての死
■GA183 人間の生成に関する学
■GA184 人間の生における持続と進化の両極/人類の宇宙的先史
■GA185 歴史徴候学
■GA185a 社会的判断の育成のための進化史的基盤
■GA186 今日の社会的な基本要求ーー新たな状況のなかで
■GA187 いかにして人類は再びキリストを見出しうるか/現代の三重の影の存在と新しいキリストの光
■GA188 ゲーテ主義、変化の衝動と復活の思想/人間学と社会科学
・GA189-GA191 社会問題の霊的背景シリーズ
■GA189 意識の問題としての社会問題
■GA190 社会的事件における未来の衝動と過去の衝動
■GA191 精神科学的認識からの社会理解
■GA192 社会問題と教育問題に対する精神科学的処方
■GA193 社会の謎の内的局面/ルツィファー的過去とアーリマン的未来
■GA194 ミカエルの使命/人間存在の本来の秘密の開示
■GA195 大晦日と新年の思い
■GA196 人類の進化における霊的変遷と社会的変遷
■GA197 人類の進化における対立/東と西・唯物論と神秘主義・知と信仰
■GA198 社会有機体のための治療要因
■GA199 社会形成の根本衝動の認識としての精神科学
■GA200 新たな霊性と二十世紀のキリスト体験
Erdensterben und Weltenleben
Anthroposophische Lebensgaben
Bewusstseins-Notwendigkeiten fuer Gegenwart und Zukunft
21回の講義 1918年1月22日〜8月6日 ベルリン(チュクルス48,49,50)
●内容(抜粋)
☆地上の死と宇宙の生:
・精神科学と時代の課題との関係。
・人間の形態と人間の内的本質。
・目覚めと眠り。
・生者と死者の結びつき。
・人間と霊界の関係。運命と下意識。
・人生への信頼と魂の若返り。
☆人智学の人生への贈り物:
・民族の魂とゴルゴタの秘蹟。
・認識と霊的宇宙論との関連性。
・永遠のものと不滅のもの。
・生と死に関する思考。
・精神科学、人生の実践と魂の気分。
☆現在と未来のための意識の必要性:
・意識の状態ードルナハの建築。
・東洋と西洋。
・歴史と繰り返される地上生活。
・人間の本質と人間の進化。
●邦訳/シュタイナー「精神科学から見た死後の生」(西川隆範訳/風濤社/2000.7.20発行)所収
■死者との交流(二)
連続講義「地上の死と宇宙の生」(1918年1月〜3月、ベルリン)の第3講
Der Tod als Lebenswandlung
さまざまな都市における7回の個別講義
1917年11月29日〜1918年10月16日
シュタイナーはこれらの講義において、1914年から1918年の第一次世界対戦によって引き起こされた多数の死が、死者たち自身とまだ地上で生きている人々にとって、どういう意味を持つのかを述べています。ここで述べられていることは、「生者と死者の結びつき」(GA168)で扱われたテーマを引き継ぐものです。
●内容(抜粋)
・死者たちの3つの領域。死と新たな誕生との間の生活。
・生の変化としての死。死者たちとの関係。慰霊祭。
・死者による生者への働きかけ。
・人間の希望と期待としての老いること。
・天使は私たちのアストラル体のなかで何をするか。(*)
・私はいかにしてキリストを見出すか。
*1918年10月9日ミュンヘンでのこの講義は、「天使と人間」(松浦賢訳
イザラ書房)のなかに邦訳が収められています。
●邦訳/シュタイナー「精神科学から見た死後の生」(西川隆範訳/風濤社/2000.7.20発行)所収
■死者と私たち
(1918年2月10、ニュルンベルク)
Die Wissenschaft vom Werden des Menschen
9回の講義 1918年8月17日〜9月2日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・現代の人類文化の3つの根源悪。
・人間のオーラ。記憶と愛。
・東洋、西洋、イエズス会の秘儀参入者の目的。
・古代における三重の太陽の秘儀。
・三分化された人間の本質。十二感覚。社会主義。
・古代の秘儀の霊認識が失われること。
・観念論と実在論の分裂。宇宙理性から言語が形成されること。
・ピタゴラス学派。死後の言葉の飛散。
・時間と空間。時間の遠近法。
Die Polaritaet von Dauer und Entwickelung im Menschenleben
Die kosmische Vorgeschichte der Menschheit
15回の講義 1918年9月6日〜10月13日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・アウグスティヌスとデカルト。月と太陽。
オーギュスト・コントとシェリング。
・眠りの本質。理想の力。八つの領界。歴史的生成における時代。
・宿命論と二元論。予感、預言的ヴィジョン、黙示録。
・意志し、思考する人間。
・振動の法則。
・自然秩序と霊秩序の間の架橋としての精神科学。極性の法則。
・セム文化とギリシア文化。
・復活と誕生。
・自然科学のゲシュペンスト的本質。666の年の意味。
・ゴンディシャプールの学院。自然のリズムと新しい技術におけるリズム。
・333の年。アウグストゥス時代のローマとカトリック教会。
*1919年10月12日の講義が、「悪の秘儀」(松浦賢 訳/イザラ書房)第4章「アーリマンの学院と人類の未来に関する3つの予言」に収められています。
Geschichtliche Symptomatologie
9回の講義 1918年10月18日〜11月3日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・意識衝動の到来。
・徴候としての自然科学的思考方法の歴史的意味。
・歴史の考察における超感覚的要素。
・後アトランティス第五時代の宗教史的衝動。
・より深いヨーロッパの衝動と現代の衝動との関係。
*「通常歴史と呼びならわされているものは、根本において、表面に現われている徴候にすぎず、できごとの深部を理解するためには、この徴候を通して見抜いていかなくてはならない。歴史的できごとは、その下に隠されている真の現実の指標である。この9回の講義においては、この徴候学的観点から、15世紀初等以来の近代の歴史進化が考察されている。」(H.ロイター)
Entwicklungsgeschichtliche Unterlagen zur Bildung
eines sozialen Urteils
8回の講義 1918年11月9日〜11月24日 ドルナハ(チュクルスD)
●内容(抜粋)
・現代のカタストロフィー的出来事の歴史的原因について。
・企業家の利益、金利、賃金について。
・貴族、市民、プロレタリアート。
・戦争責任。カール・マルクス。ゲーテ主義の課題。
・人間と社会有機体の三分節化。
人間の魂の三つの構成要素と、ヨーロッパの民族におけるそれらの育成。
・マルクス主義とプロレタリアの世界観。
東からの血の波に対抗する西の経済闘争。
・歴史的必然としての社会有機体三分節化。
Die soziale Grundforderung unserer Zeit
---In geaenderter Zeitlage
12回の講義
1918年11月29日〜12月21日 ドルナハ(チュクルス51、52)
1918年12月12日 ベルン
第一次世界大戦終結直後に行なわれたにもかかわらず、これらの講義は、今日のヨーロッパの状況に関しても、変わらぬアクチュアリティを持ち続けている。東と西、国家の査定、社会的なものにおける問題提示といった根本問題に光が当てられる。
●内容(抜粋)
・霊的に観察した東と西。
・社会的なものにおける抽象と現実。
・人間ひとりひとりが他者に関心を持つ必要性。
・未来における、機械的、優生学的、衛生学的オカルト能力の発達。
・社会生活の基本条件。
・現代のナショナリズムに見られる旧約聖書のゲシュペンスト。
・人間のなかの社会的欲求と反社会的欲求。
・本能的衝動の意識的衝動への変化。
・現実論理と概念論理。
・知性の変容。
・新たな霊の開示。
・キリスト教と今日の社会的要求。
Wie kann die Menschheit den Christus wiederfinden?
Das dreifache Schattendasein unserer Zeit und das neue
Christus-Licht
8回の講義 1918年12月22日 バーゼル
1918年12月24日〜31日、1919年1月1日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・人間の魂のなかへのキリストの誕生(クリスマス講演)。
・地球進化のなかにキリストが入ってくること。
・平等、自由、友愛。グノーシスの叡智。
・キリスト教とキリスト以前の秘儀の本質。
・人間の魂の状態の変遷。
・内的体験を通じて物質的ー肉体的なものから霊的ー魂的なものが意識的
に出てくること。
・おおみそかの感情。全宇宙との関連における私達の生。
・新年の展望。
Der Goetheanismus, ein Umwandlungsimpuls und
Auferstehungsgedanke
Menschenwissenschaft und Sozialwissenschaft
12回の講義 1919年1月3日〜2月2日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・時代のもっとも重要な問題に対する精神科学の答え。
・意識魂の時代における人間の姿勢。
・現在の時期の決定的なもの。
・魂的ー霊的なものと物質的肉体的なものとの関係。
・新たな歴史の霊化。異教、ユダヤ教、キリスト教。
・期待の気分としてのゲーテ主義。
・19世紀、人類の進化における転換点。
・人間学と社会科学との関係。
・過去と現在の民族移動。社会的ホムンクルス。
・現在の社会的要求はどのような形態を取りうるか。
・科学プロセスを個人的なものから切り離すこと。
・世界、他者、霊性に対する人間の姿勢における三つの前提条件。
○GA189からGA191までは、「社会問題の霊的背景」[Die geistigen Hintergruende der sizialen Frage]という3巻シリーズとなっています。
政治、経済、社会の問題が人智学の観点から考察されています。個々のものは常に大きな霊的関連のなかに置かれ、それによって特に根本的な観点が明らかにされます。そのためこの一連の講演の根本的なテーマは、今日にいたるまでそのアクチュアリティを失っていません。
Die soziale Frage als Bewusstseinsfrage
8回の講義 1919年2月15日〜3月16日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・社会問題ーー行為の問題とできごとの問題。
ミイラ化した思考からの判断。
「ドイツ民族と文明世界への」訴え。(*)
・プロレタリアートとその指導者との違い。
精神生活、国家生活、経済生活。
・マルクスにおける思想形成とレーニンにおけるその過激化。
・精神科学、思考の自由、真の社会主義に対する、唯物史観、階級闘争論、
剰余価値説。
・J.G.フィヒテの「閉鎖的商業国家」。
経済生活と自然的基礎、法生活との関係。
物質的生活と精神生活を分離すること。貨幣の本質。労働と資本。
・資本形成と資本の改造。自由な精神生活。
国家の監督から諸科学を解放すること。
・ヘーゲルの客観的観念論。「自由の哲学」。
*「現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心」(高橋巌訳 イザラ書房)のなかに付録として、「ドイツ民族と文化世界へ訴える」が収められています。なお、この「現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心」(GA23)という著作は、このアピール発表の翌月、1919年4月に出版されました。
*「社会の未来」(高橋巌訳 イザラ書房)にも、付録として「ドイツ民族と文化世界に訴える」が収められているほか、高橋巌さんのあとがきのなかに、このGA189の102頁から104頁が、「国家」についてのシュタイナーの基本的観点として訳出引用されています。
*「ドイツ民族と文化世界に訴える」については、高橋巌さんによれば、「1871年のドイツ統一国家成立から1918年のドイツ革命によるその崩壊までの過程をふまえて、ルドルフ・シュタイナーは1919年3月この「アッピール」を著わし、各分野の第一線で活躍している人たちに送り、同意の署名を集めた。またこの文章は多くの新聞紙上にも掲載された。ここから彼は「社会有機体三分節化の理論」をもって大戦後の実践運動に新しく乗り出していった」。
Vergangenheits- und Zukunftsimpulse
im sozialen Geschehen
12回の講義 1919年3月21日〜4月14日 ドルナハ
「魂の問題としての社会問題」に関する三つの講義を含む。
●内容(抜粋)
・社会有機体に関する自然科学的思考の破壊的作用。
・反社会的衝動としてのナショナリズム。
・精神生活、法生活、経済生活における天使、大天使、アルヒャイの働き。
・社会的共同生活における無意識的なものと下意識的なもの。言語の三つの要素。
・芸術における魂的なもの。
・人間とは何か、という問い。バクーニン、ゴーリキー。ニーチェの超人。
・ニーベルンゲンの時代と中部ヨーロッパの市民の時代。フリードリヒ大王とゲーテ。ハインリヒ四世とヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ。
・二重存在としての人間。社会の三分節化の理念。スイスの使命。
Soziales Verstaendnis aus geisteswissenschaftlicher Erkenntnis
15回の講義 1919年10月3日〜11月15日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・三分節化運動と人智学。
・青少年の発達の時期。
・商品、労働、資本という概念。
・我々の文明における没落の力。
・民族の素質。
・唯物史観。
・感覚認識、道徳認識、自然認識。
・自我ー知覚と社会的共同生活。個々人の運命の理解。
・誕生前のものと死後のものまで意識を拡大すること。
・人間を通じてルツィファー的力とアーリマン的力の間に均衡を作り出すこと。
・地上の文化生活の三つの面。
・ルツィファー的思考とアーリマン的思考。
*「悪の秘儀」(松浦賢 訳/イザラ書房)の巻末の付録に、この一部が部分的に紹介されています。
Geisteswissenschaftliche Behandlung
sozialer und paedagogischer Frage
17回の講義 1919年4月21日〜9月28日 シュトゥットガルト
(チュクルス58 A.B 「小学校教育に関する三つの講義」をめぐって拡張された)
*これらの講義においてシュタイナーは、人智学的精神科学に没頭することが、同時代の出来事を真に理解するための、また実り多い行為のための基礎となるということを、常に新たな面から聴衆に納得させるべく努めている。彼が当時関わった事件に光を当て、そのより深い関連を目に見えるようにするやりかたは、今日においても模範となるものである。
●内容(抜粋)
・人類を通じて無意識に境域を越えること。
・小学校と国民教育を新しくする必要性。
・東西の激しい霊的闘争としての世界大戦。
・人類進化の分岐点としての1859年前後。
・人間の進化に対する霊的存在たちの関心。
生理学的天分と魂的天分。
Der innere Aspekt des sozialen Raetsels
Luziferische Vergangenheit und ahrimanische Zukunft
10回の講義 1919年2月4日〜11月4日
チューリヒ、ベルン、ハイデンハイム、ベルリン
*これらの講義においては、1919年に導入された三分節化の理念の必要性が、より深められたかたちで根拠づけられている。シュタイナーはここでとりわけ、精神のありようを変える必要性も指摘している。
●内容(抜粋)
・宇宙の中心点としての人間。
・人類全体の問題としての社会問題。
・地上の精神生活と誕生前の存在。
・感覚的生活と超感覚的生活の三分節性。社会生活における病気の原因としての霊的能力の誤用。
・第一次世界大戦の原因について。
・人間のすぐ上のヒエラルキーの人間への関心。預言的な教育。
・睡眠中における人間と天使との関係。
東西の霊的闘争。
・異教の文化とユダヤ文化。ルツィファーの受肉と、アーリマンの受肉の準備。四つの福音書の違いの意味。
*1919年10月27日の講義が、「悪の秘儀」(松浦賢 訳/イザラ書房)第3章「ルシファーとアーリマンの受肉について」、として訳出されています。
あと巻末の付録に、それ以外にも部分的に紹介されています。
Die Sendung Michaels
Die Offenbarung der eigentlichen Geheimnis des Menschens
12回の講義 1919年11月21日〜12月15日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・ミカエルの力とミカエルの使命。
・ミカエルの顕現。言葉の肉化と肉の霊化。
・ミカエル的思考。超感覚的存在としての人間。
・古代の秘儀文化とミカエル衝動。
・ミカエルの行為とミカエルの影響。(アーリマンの影響の対極としての)
・古いヨーガ文化と新しいヨーガ意志。
未来のミカエル文化。
・四大元素界が人間の運命的なものに紡ぎ込まれていること。
・人間と環境。
・ドルナハの建築。ルツィファー、キリスト、アーリマンの三位一体の秘密。(人生や哲学における二元論に代えてこの三分化を取り入れる必要性)
・人類進化の表現としての建築様式。(ギリシアの神殿、ゴシックドーム、聖杯神殿、ドルナハの建築)
・光、空間、地球の秘儀。
*第4講では、頭部組織に浸透するルツィファー的なものと、四肢組織のなかで作用するアーリマン的なものとの間に均衡を生み出すために、心臓組織をキリスト衝動によって貫く必要があると述べられています。
Weltsilvester und Neujahrsgedanken
5回の講義 1919年12月21日〜31日 1920年1月1日 シュトゥットガルト
●内容
・文化生活の三つの流れ。光、人間、地球の秘儀。
・キリストにいたるミカエルの道。クリスマス講演。
・人間の意志の秘儀。
・19世紀最後の三十数年以来の霊的開示の侵入。大晦日の思い。
・開示のドグマと経験のドグマ。現代の霊的指標。新年の考察。
☆これらの講義のうちのクリスマス講演の一部は、「悪の秘儀」(松浦賢訳 イザラ書房)の巻末付録に「ルシファーと神を混同する危険性について」という題で訳出紹介されています。
ちょうどこの紹介されている部分にあるのですが、
*ミルトンの「失楽園」やクロップシュトックの「メシア」が神的なものとして描いているのはルシファー的なものであり、ゲーテにしても、アーリマン的なものとルシファー的なものを区別できておらず、「ファウスト」のメフィストフェレスはルシファーとアーリマンが混ざり合ったものになっている、という指摘は大変興味深いと思います。過去の唯物論的な数世紀が「神的なもの」と呼んだもののなかには、多くのルシファー的なものが存在しているというのです。唯物論的になっているからこそ、逆にルシファー的なものが無意識に求められあがめられるということでしょうか。
重要なのは、ルシファーとアーリマンという二元論から脱し、真のキリスト的なものへの認識に至ることである、というシュタイナーの主張は、人智学的精神科学のキーポイントのひとつだと思います。
--yucca--
Geisyige und soziale Wandlungen in der
Menschheitsentwickelung
18回の講義 1920年1月9日〜2月22日 ドルナハ
*これらの講義においてシュタイナーは、アクチュアルな時事問題や歴史的なことのほかに、精神科学の根本問題をも扱っている。最後の3回の講義では、とりわけ帝国主義の歴史的発展まで話を進めている。
●内容(抜粋)
・イニシエーションに関する学の意味。
・妄想と悪という人生の事実。
・宇宙認識を通じての人間認識。
・イデアルーリアリズムの代表としてのゲーテアヌム。
・「社会有機体の三分節化」は政治なのか?
・歴史における個々人の働きについて。
・精神科学による実際生活のための霊的現実の介入。
・社会生活の需要の変遷。
・人間の高次の魂能力と霊界の関係。
・フランス、ドイツ、イギリスと帝国主義の歴史的発展について。
Gegensaetze in der Menschheitsentwickelung
West und Ost--Materialismus und Mystik--Wissen und Glauben
11回の講義 1920年3月5日〜11月22日 シュトゥットガルト
●内容(抜粋)
・アジアの住民とヨーロッパの住民の資質の違い。
・社会生活における意識の変遷。地上の帝国の発展。
・西洋の秘密結社、イエズス会(ジェズイット会)、レーニン主義、現代の3つのイニシエーションの潮流。
・唯物論と神秘主義。
・知と信仰の対立とその克服。
・東方、中部、西方と社会の三分節化。
・ルツィファーの時代からアーリマンの時代への移行と今後のキリスト事件。
Heilfaktoren fuer den sozialen Organismus
17回の講義 1920年3月20日〜7月28日 ドルナハ
7月9日 ベルン
●内容(抜粋)
・古代と近代の病気概念。ギリシア人は青が見えなかったこと。
・我々の知的生活は病気を作り出す力。
・自然必然性と倫理性の生における分裂とその克服。
・カトリック教会と精神科学。共同体意識と個人意識。
・イエズス会とフリーメイソン。
・精神性の世界と経済生活の世界。
・秘儀の太古の智慧と後の時代におけるその濫用。
Geisteswissenschaft als Erkenntnis der Grundimpulse
sozialer Gestaltung
17回の講義と式辞ひとつ 1920年8月6日〜9月11日 ドルナハ
9月17日、18日 ベルリン
●内容(抜粋)
・イマジネーション、インスピレーション、イントゥイションとの関係における人間の12感覚。
・イニシエーションの学(秘儀参入学)と自由の衝動。
・社会認識の基礎としての霊認識。
・諸民族の魂の資質の違い。
・ヘーゲル論理学における永遠なるものとマルクス主義におけるそのもう一方の対。
・人間の本質から新たに社会有機体を形成すること。
・人間の文化の発展から霊界が排除されること。
・人間の魂生活にとっての言語の意味の変遷。
・人智学の社会的課題。
・前世での生存(プレエクシステンツ)と後世での生存(ポストエクシス
テンツ)。
Die neue Geistigkeit und das Christus-Erlebnis
des zwanzigsten Jahrhunderts
7回の講義 1920年10月17日〜31日 ドルナハ
*現在と未来を包括するこれらの文化史的講演の中心に置かれているのは、社会の三分節化の理念であり、これは、西方、中部、東方における人類の文化地理学的な三分節化という観点から提示されている。シュタイナーはここで、表面だけでなく、現在の人類の生のとりわけ深く隠されたところで、この三分節化の理念に敵対する諸力についても指摘している。