☆GA201からGA209までは、全9巻の「宇宙との関係における人間」シリーズとなっています。
■GA201 ミクロコスモスとマクロコスモスの照応/人間ーー宇宙の象形文字
■GA202 宇宙の霊性と人間の物質的なものとを結ぶ橋/新しいイシス、神的ソフィアを求めて
■GA203 宇宙進化に対する人間の責任ーー地球と星界への人間の霊的関係を通じての
■GA204 人類進化の展望/唯物論的な認識衝動と人智学の課題
■GA205 人間の生成、宇宙魂、宇宙霊 第1部・宇宙との関係における体的ー魂的存在としての人間
■GA206 人間の生成、宇宙魂、宇宙霊 第2部・歴史の生成経過のなかの霊的存在としての人間
■GA207 コスモゾフィーとしての人智学 第1部・地上と宇宙領域における人間の本質的な経過
■GA208 コスモゾフィーとしての人智学 第2部・宇宙の作用の成果としての人間の形成
(宇宙との関係における人間 第1巻)
Entsprechungen zwischen Mikrokosmos und Makrokosmos
Der Mensch -- eine Hieroglyphe des Weltenalls
16回の講義 1920年4月9日〜5月16日 ドルナハ
この巻全体がーーこれはシュタイナーの天文学的な言及すべてについて当てはまることであるがーー、宇宙で実際に起こっている現象は、望遠鏡と円弧で形成されるものだけが決定的であるという見地から理解されるのではなく、人間のなかにその照応が見出せるものである、という根本的な考えに貫かれている。
●内容(抜粋)
・自然的必然と人間の自由。
抽象的な空間次元。
・頭部とそれ以外の体との両極性。
変容と再受肉。抽象とイマジネーション。
・宇宙の3つのレベルと黄道12宮(獣帯)。
年のリズムと7年周期。
・プラトン年。
章動運動(地軸の運動)周期と魂生活におけるその模像。
太陽と月、キリストとイェホヴァ。
・人間のアストラル体と黄道12宮。4つの領域。
・目覚めと眠り。
・表象と意志。
・惑星の周期。
・人間と、土、水という元素。エジプトの天文学。
キリスト存在の宇宙的な意味。
・自然科学とキリスト教。エネルギーの保存。物質の破壊。
・物質の破壊と霊の解放。
(宇宙との関係における人間 第2巻)
Die Bruecke zwischen der Weltgeistigkeit und dem Physischendes Menschen
Die Suche nach der neuen Isis, der goettlichen Sophia
16回の講義 1920年11月26日〜12月26日 ドルナハ
12月14日 ベルン
12月23日 バーゼル
さまざまなテーマに基づいてここでは、今世紀の諸問題は物質的ー技術的な力では解決できず、霊的ー道徳的な発端を変化させることによってしか解決できないということが、切々と説かれている。
●内容(抜粋)
・宇宙の諸力と地上の諸力との共同作用から人間の形姿が形成される。
・宇宙における創造的エレメントとしての人間。
・自然のものとモラーリッシュ(道徳的)ー魂的なものとの関連。
・再受肉の途上で諸文化を通っていく魂の変遷。
・古い秘儀参入の方法と新しい秘儀参入の方法。
・魂的ー霊的なものはどのようにして人間の物質的なもののなかに
生きているか。
・宇宙創造の源泉としてのモラーリッシュ(道徳的)なもの。
・クリスマスの秘儀。羊飼いの敬虔さとマギの星の叡智。
・イシス伝説と現代のためにそれを新たにすること。
神的叡智、ソフィア。
・星空と人間の内部の秘密。
(宇宙との関係における人間 第3巻)
Die Verantwortung des Menschen fuer die Weltentwickelungdurch seinen geistigen Zusammenhang mit dem Erdplanetenund der Sternenwelt
18回の講義 1921年1月1日〜4月1日 シュトゥットガルト、ドルナハ、
デンハーグ
●内容(抜粋)
・2つのクリスマスの告知。
・特定のグループへの人間の魂の再受肉。
・東の神秘主義と西の唯物論との間の中部ヨーロッパの霊性。
・現代の重大な課題。信仰と知。
・生命の力としてのプレエクシステンツ。
・誕生前の体験と教育の課題。
・三分節化と実践的生活。
・科学と社会生活におけるアーリマンとルツィファーの影響。
・アジア人と現代ヨーロッパとの関係。
・ギリシア精神、ローマ精神と現代の思考。
・自然界の上位三つの領域におけるヤハウェの支配。
サウロ、パウロ。
・クリスマスの思考と復活祭(イースター)の思考。
誕生と復活。
・キリスト・イエスとティアーナのアポロニウス。
・地球の進化との関係における人類の進化。
(宇宙との関係における人間 第4巻)
Perspektiven der Menschheitsentwickelung
Der materialistische Erkenntknisimpulse und die Aufgabe der Anthroposophie
17回の講義 1921年4月2日〜6月5日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・19世紀における唯物論。
・人間の生体組織における構築力。
・ミトラ祭祀とキリスト教。
バシリウス・ヴァレンティヌス、ヤーコプ・ベーメ、パラケルスス。
・キリスト教の本質とその悲劇。
聖杯の秘儀におけるパンとぶどう酒。
・ニーチェの世界観の発展と悲劇。
・量、数、重さ。人類が真実を喪失すること。
・人間と惑星の力との関係。星位と地上への誕生。
・唯物論科学と精神科学。思考の変容への道。
・世界の没落と世界の黎明。父の力とキリストの力。
・エジプトにおける肉体ー体験。
ギリシアと4世紀におけるその急変。
人智学の課題。
(宇宙との関係における人間 第5巻)
Menschenwerden, Weltenseele und Weltengeist -- Erster Teil
Der Mensch als leiblich-seelische Wesenheit in seinem Verhaeltnis zur Welt
13回の講義 1921年6月16日 シュトゥットガルト
6月28日 ベルン
6月24日〜7月17日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・幻覚、幻影、イマジネーションの本質。
・モラーリッシュな世界と自然界を結ぶ橋。
・地上の世界、宇宙、宇宙魂、宇宙霊の内部の法則性。
・人間と諸元素。
・器官のスピリチュアルな認識。ラツィオにのっとった治療。
・死と新たな誕生との間の生活。
・思考存在としての人間。
・人間の意志のシステムと、呼吸リズム、脈拍リズムのシステム。
・マーヤーと存在。
・思考、感情、意志。
・鳥類、哺乳類、三分節化された人間。
・人間とヒエラルキー。
これらのうち、1921年7月2日ドルナハで行なわれた講演の邦訳は、「魂の隠れた深み」(冥王まさ子・西川隆範訳 河出書房新社)のなかに「有機体のプロセスと魂の生活」という題で収められています。
(宇宙との関係における人間 第6巻)
Menschenwerden, Weltenseele und Weltengeist -- Zweiter Teil
Der Mensch als geistiges Wesen im historischen Werdegang
11回の講義 1921年7月22日〜8月20日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・人間の十二感覚。
・モラーリッシュな世界秩序と自然必然性。
東洋の文化と西洋の文化。
・記憶と愛。三分節化された人間。
・スコラ哲学からの近代自然科学の発達。
・唯物論的な頭部思考とスピリチュアルな意志本性の結果としての
反社会的衝動。
・性的成熟までの子どもの発育。
・人間の本質的構成要素。
・表象と想起とヒエラルキーの世界。
・人間の魂的ー霊的なものと体的ー物質的なものとの関係。悪。
・ゲーテ、ギリシア人たちとギリシア以前の時代。
(宇宙との関係における人間 第7巻)
Anthroposophie als Kosmosophie -- Erster Teil
Wesenzuege des Menschen im irdischen und kosmischen Bereich
11回の講義 1921年9月23日〜10月16日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・霊的な光に照らした東西の文化。
・復活の宗教としてのキリスト教。
月の世界と太陽の世界。
・オカルト生理学の基本ライン。
・高次のヒエラルキー界と自然界の間の人間。
・心の気分における過去と未来。良心。
・アントロポゾフィーとコスモゾフィー。
人間の霊と死後の生活。
・シェイクスピアと比較してのゲーテの性格。
人間と動物の集合魂との関係。
・高次の存在たちの過去と人間の霊。
・故人たちとの結びつき。
フォイエルバッハの哲学。リヒャルト・ワーグナー。
・現代史の無意味さ。ゴルゴタの秘蹟。
これらのうち、1921年9月30日の講義の邦訳は、「シュタイナー心理学講義」(西川隆範 編訳 平河出版社)のなかに、「神秘学と心理学」という題で収められています。
(宇宙との関係における人間 第8巻)
Anthroposophie als Kosmosophie -- Zweiter Teil
Die Gestaltung des Menschen als Ergebnis kosmischer Wirkungen
11回の講義 1921年10月21日〜11月13日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・人間の内部と外的な人間生活。太陽の本質について。
・死後の生活における超意識。言語とファンタジーの世界。
・時間の経過にともなう認識の変容。
ルツィファー的存在とアーリマン的存在。
・全宇宙から人間を形成すること。
・惑星段階としての生の7つの段階。オイリュトミーの本質。
・頭部、胸部、四肢を黄道十二宮の星座に組み込むこと。
・眠りと自我ー存在。
目覚めと眠り、生と死における霊人の体験。
・黄道十二宮、惑星領域、地球、月の観点から見た、物質、植物、
動物、人間存在。
・悪の本質について。歴史の経過のなかのパラス神像。
(宇宙との関係における人間 第9巻)
Nordische und mitteleuropaeische Geistimpulse
Das Fest der Erscheinung Christi
11回の講義 1921年11月24日〜12月4日 クリスティアニア(オスロ)
12月7日 ベルリン
12月12日〜31日 ドルナハ
12月26日 バーゼル
●内容(抜粋)
1. ノルウェーとスウェーデンの霊的な未来の課題:
・ヨーロッパ文化における隠された精神。
三分割された形姿における人間のフォルム(形式)。
・人間と天使存在および高次のヒエラルキーとの関係(*)。
スカンディナヴィア、南欧、中欧における4世紀。
ノルウェーとスウェーデンの民族の霊的な課題。
2. 父ー意識とキリスト意識
3. 地上的存在にして天的存在たる人間:
・古い世代と青年運動。
主知主義と子どもの生きた叡智。
・人間の秘密を表しているアルファベット。
言語における詩と散文。
・非現実的な表象と外界の現実。
イマジネーション認識とインスピレーション認識。
4. キリスト出現の祭り:
・仏陀と死との関係。十字架のシンボル。
・クリスマスの祭りとキリストの洗礼の祭り。
レオナルド・ダ・ヴィンチの晩餐。
・キリスト誕生の祭りと冬至祭との関係。
アダムとエヴァの日。
真夜中の太陽の認識。
5. 大晦日の講演
*1921年11月27日のこの講義の邦訳は、「天使と人間」(松浦賢訳 イザラ書房)に、第3章「人間と天使、および高次のヒエラルキー存在の関係」として収められています。