■GA211 太陽の秘儀と死と復活の秘儀/公教的キリスト教と秘教的キリスト教
■GA212 宇宙進化および地球進化との関連における/人間の魂生活と霊的努力
■GA214 三位一体の秘密/人間、および時代の変遷のなかでの霊界と人間の関係
■GA219 人間に対する星界の関係と星界に対する人間の関係/人類の霊的コムニオーン(聖体拝領)
Alte und neue Einweihungsmethoden
14 回の講義 1922年1月1日〜3月19日 ドルナハ
1月19日 マンハイム
2月1日 ブレスラウ
●内容(抜粋)
・人間の体的、魂的、霊的本質へのルツィファーとアーリマンの影響。
・東、西、中部による人類の区分。
・後アトランティス文化における宗教的生活の発達。
・古い秘儀の叡智。キリストの敵対者としての「この世の王者」。
・古い秘儀参入の方法と新しい秘儀参入の方法。
・4つの元素およびイマジネーション、インスピレーション、
イントゥイションとの関係における三分節化された人間。
・15世紀における霊的急変を顧慮しての、シェイクスピア、
ゲーテ、シラー。
・シラーとゲーテにおける自由の理念。
社会存在としての人間はいかにして自由に至ることができるか。
Das Sonnenmysterium und das Mysterium von Tod
und Auferstehung
Exoterisches und esoterisches Christentum
いろいろな都市での12回の講義 1922年3月21日〜6月11日
●内容
・睡眠中、目覚めているとき、夢をみているときの人間の魂生活。
・夜の意識の3つの状態。
・世界観の変遷。
・歴史における呼吸プロセス体験の変化。
・人間の本質とギリシア芸術におけるその表現。
・吸気と呼気のなかの宇宙言語の探索と形成。
・公教的キリストと秘教的キリスト教。
・復活したものの教え。
ゴルゴタの秘蹟についての考察。
・認識とイニシエーション。
・人智学によるキリストの認識。
・三重の太陽と復活したキリスト(*)。
・世界をキリスト衝動で貫くこと(ドゥルヒクリストゥング)を
目指す努力としての人智学。
*1922年4月24日ロンドンでのこの講義の邦訳は、「輪廻転生とカルマ」
(西川隆範訳 白馬書房)のなかに収められています。
Menschliche Seelenleben und Geistesstreben
im Zusammenhange mit Welt- und Erdentwickelung
9 回の講義 1922年4月29日〜6月17日 ドルナハ
●内容(抜粋)
1. 宇宙進化との関連における人間の魂生活:
・人間と宇宙の関係。
・生命器官の感覚器官への変化。意志の誕生としての死。
・魂の能力と意識。魂の一面性と病気。
・イマジネーションにおける霊的な外界の体験。
インスピレーションにおける心臓認識。
感覚器官としての心臓。
・古代の秘儀とその預言。純粋な思考。
キリスト教的な太古の秘儀。
2. 地球進化との関連における人間の霊的努力:
・人間の寿命。受肉のプロセス。エーテル心臓の形成。
・バガヴァッド・ギータ。ヨーガと現代の瞑想修法。
・元素界(エレメンタル世界)の認識。
3. 東西世界の対立:
・今日の概念形成と古代東洋文化の思考生活。
東洋のゲシュペンスト思考と西洋の本能衝動のゲシュペンスト。
将来の課題としてのスピリチュアルな思考の発達。
Menschenfragen und Weltenantworten
13回の講義 1922年6月24日〜7月22日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・霊的ー魂的なものと空間的ー物質的なものの間の関係
・古代の秘儀と現代のイニシエーションのおける人間の問いと
宇宙の答え。
・人間への惑星の力の作用。金属の治癒作用。
・諸惑星と人間の魂生活。
・自然のなかの物質とその治癒作用。
・古代の秘儀と、現代の科学・芸術・宗教。
・疑いと確信の意味。
・フランツ・ブレンターノ、フリートリヒ・ニーチェと
自然科学的な精神潮流。
・原始キリスト教のイニシエーション認識における
キリスト教的な啓示内容の起源。
・イマジネーション、インスピレーション、イントゥイションを
通じて世界を宇宙的に観ること。
Das Geheimnis der Trinitaet
Der Mensch und sein Verhaeltnis zur Geistwelt
im Wandel der Zeiten
11回の講義 1922年6月23日〜8月9日 ドルナハ
8月20、22、27日 オックスフォード
8月30日 ロンドン
●内容(抜粋)
・キリスト教の最初の4世紀の埋もれた精神生活。
中世の神学と近代の神学。
・ゲーテの植物界観照。
植物のフォルム、動物のフォルム、人間の自我の把握。
・近代の精神的方向の基礎としての中世の信仰闘争。
・完全に意識的な人間の自我と三位一体の秘密。
・残像、思考像、想起。
・オスヴァルト・シュペングラーの世界観。
現代の機械的生活の意味。
・超感覚的な研究の方法。瞑想の本質と養成。
・アダム・カドモン。
星座の配置と星の運動からの人間のフォルムの構成。
・全地球存在の意味としてのゴルゴタの秘蹟。
・天と地のリズミカルな関係。
Die Philosophie, Kosmologie und Religion
in der Anthroposophie
10回の講義 1922年9月6日〜15日 ドルナハ
(ゲーテアヌムにおける「フランス語講義」)
●内容
・人智学の3つの歩み。
・思考、感情、意志の魂修行。
・イマジネーション的、インスピレーション的、
イントゥイション的認識方法。
・認識の修行と意志の修行。
・魂の睡眠体験。
・人間の進化における魂的ー霊的存在から
感覚的ー物質的存在への移行。
・人類との関わりにおけるキリスト。
・キリストとの関わりにおける死というできごと。
・キリスト問題との関わりにおける自我意識の運命。
・魂の意志部分の体験。
これらの講義は、ゲーテアヌムでフランス語圏の人智学者のために行なわれたもので、パリのジャーナリスト、ジュール・ザウアーヴァイン が通訳にあたりました。シュタイナーは、通訳のために毎日講義内容のレジュメを作成し、このレジュメは「宇宙論、宗教、哲学」と題され、全集25番(GA25)として公開されました。
このGA25の邦訳は、「霊界の境域」(西川隆範訳 水声社)に収められています。この講演の内容とキリスト者共同体設立との関わり等についても、西川さんによる「訳者あとがき」に解説されています。
Die Grundimpulse des weltgeschichtlichen Werdens
der Menschheit
8回の講義 1922年9月16日〜10月1日 ドルナハ
●内容(抜粋)
・死と新たな誕生との間の人間の体験。
・霊界と人間の体部分との間の相互作用。
・人類の歴史上の行為に及ぼされる霊界の作用。
・主知主義の原罪。
元素的(エレメンターリッシュ)な地霊と現代の機械論。
・エジプトの秘儀。
インドのヨーガ行とエジプトのミイラ崇拝。
正しく理解された礼拝の発達から発する地の再生力。
・ゲーテのメタモルフォーゼ思想。
・9世紀ヨーロッパにおける3つの霊的潮流と、
その潮流の教会ドグマと信仰観念への改造。
Geistige Wirkenskraefte im Zusammenleben von
alter und junger Generation
13回の講義 1922年10月3日〜15日 シュトゥットガルト
(青少年のための教育学講座)
これらの、大部分が人智学には不案内な若いひとたちを前にして行なわれた講演において、シュタイナーは心から若者たちに語りかけている。古い世代と新しい世代の断絶から、人間、とりわけ若い人々に対する時代からの要請へと話が進められる。青年運動のさまざまな潮流や、哲学および教育学システムの特徴を述べることによって、人間から人間への新たな関係に基づく未来の教育学への展望が示される。これらの講演は、人智学および人智学的な教育学の手引きとしても役立つものである。
Die Erkenntnis-Aufgabe der Jugend
1922年の「青少年のための教育学講座」(GA217)の補遺として、1920年から1924年までの式辞、質疑応答、論文、報告書など。
この巻により、シュタイナーが青少年期という年齢に重きを置いていたこと、また彼が若者たちの人生の問いかけに深く入り込んでいくすべをこころえていたことがわかる。
●内容(抜粋)
・科学的生が人間的になること。
・大学生の課題。
大学における人智学的な研究はどのようにして可能か。
人智学的青年運動の3つの主要問題。
・青年運動の本質と目的について。
失われた自然の活動力への道。
・職業選択についてのシュタイナーの手紙(ファクシミリ)。
Geistige Zusammenhaenge in der Gestaltung des menschlichen
Organismus
いろいろな都市での16回の講義(4回の公開講義を含む)
1922年10月14日〜12月9日
●内容(抜粋)
・人間の睡眠体験、その霊的背景と昼間の生活にとっての意味。
・死と新たな誕生との間の人間の霊的ー魂的なものについて。
・人間存在の隠された面とキリスト衝動。
・超感覚的世界の厳密な認識。
・人智学の観点によるキリスト。
・人間認識を通しての教育術。
・死と新たな誕生との間の生活と地上生活との関係。
・エーテル的宇宙における人間の体験。
・人間と超感覚的世界。
聞くこと、話すこと、歌うこと、歩くこと、考えること。
Das Verhaeltnis der Sternenwelt zum Menschen und des
Menschen zur Sternenwelt
Die geistige Kommunion der Menschheit
12回の講義 1922年11月26日〜12月31日 ドルナハ
(講義のためのメモ2回分を含む)
●内容(抜粋)
・死と新たな誕生との間の生における物質的人体組織の霊的な萌芽。
・太陽の一日の運行と思考生活、一年の運行と感情生活。
人間の意志生活。
・死と新たな誕生との間で営まれる高次のヒエラルキア存在との
共同生活。
・エレメンタル存在と、真、美、善との関係。
・現代におけるミカエルの働きかけ。
・真夏の秘儀と真冬のクリスマスの秘儀。
・ミカエルの啓示から真のクリスマスの祝いへの道。
・自然の経過と人間の本質。
・人智学運動の宗教的革新のための運動の立場。
・眠りと目覚めにおける夏の作用と冬の作用。
バランス器官としての心臓。
スピリチュアルな認識ーー人類にふさわしい宇宙的礼拝の始まり。