シュタイナー全集

GA220-229

人智学協会会員のための講演-7


■GA220 生きた自然認識/知的な堕罪と罪の霊的克服

■GA221 地上の知と天の認識

■GA222 霊的諸力による世界史的事件への衝動付与

■GA223 地球の呼吸過程としての四季の循環と大いなる四季の祭り/人智学と人間の心情

■GA224 神的ー霊的個体との関連における人間の魂/四季の祭りの内面化

■GA225 人智学の三つの観点/精神科学的に考察した文化現象

■GA226 人間の本質、人間の運命、宇宙進化

■GA227 秘儀参入の認識/人智学の観点から見た、過去、現在、未来における/宇宙および人類の、霊的ー物質的進化

■GA228 秘儀参入学と星認識/意識の進化という観点から見た過去、現在、未来における人間

■GA229 四つの宇宙的イマジネーションにおける四季の体験

 


■GA220

 生きた自然認識

 知的な堕罪と罪の霊的克服

 Lebendiges Naturerkennen

 Intellektueller Suendenfall und

 spirituelle Suendenerhebung

 12回の講義 1923年1月5日〜28日 ドルナハ

●内容(抜粋)

・キリストの必要性と新たなキリスト認識。

・大学生の認識課題。

・地球内部および星辰の位置関係を知覚すること。

・ヤーコプ・ベーメ、ジョルダーノ・ブルーノ、フランシス・ベーコン。

 新たな世界認識、人間認識を求める闘い。

・人間の内部の塩、硫黄、水銀プロセス。

・現代文明の眠り。

・真、善、美。

・人間と自然霊。

・知的な堕罪と罪の霊的克服。

・中世の思考に呪縛された唯物論科学。

・実在論と唯名論。自然と人間のなかの神的なものの本質。

・道徳的衝動と反道徳的衝動。オイリュトミーの課題。

 1922年から1923年にかけての大晦日の夜に起こったゲーテアヌムの火災は、シュタイナーのライフワークともいうべき作品を打ち壊しました。彼は類まれな精神力でこの不幸をのりこえ、火災のあった1月1日からもう、進行中であった自然科学講座(GA326)の講義を続行し、さらにその週のうちにこのGA220の講義を再開したということです。


■GA221

 地上の知と天の認識

 Erdenwissen und Himmelserkenntnis

 9回の講義 1923年2月2日〜18日 ドルナハ

●内容

・汝自身を知れ。

 光、生命、愛としての、人間のなかのキリスト体験。

・夜人間と昼人間。

・地上の知と天の認識。

 宇宙(ウニヴェルズム)の民としての人間と地の隠者としての人間。

・私たちのなかの見えざる人間。

 治療の基礎となる病理学。

・人間存在における道徳的原動力と生理的活性。

 精神の道の把握。


■GA222

 霊的諸力による世界史的事件への衝動付与

 Die Impulsierung des weltgeschichtlichen Geschehens

 durch geistige Maechte

 7回の講義 1923年3月11日〜23日 ドルナハ

●内容(抜粋)

・唯物論的な時代が人間の魂進化に及ぼす影響。

 青年運動の霊的背景。

・睡眠状態における人間の魂の体験。

・4世紀における意識の変化の原因としての霊的な事件。

・中世の歴史的事件における霊的諸力の作用について。

・思考に活きた生命を吹き込む必要性。

 人間のエーテル組織における植物の毒と植物の薬効物質の作用。


■GA223 

 地球の呼吸過程としての四季の循環と大いなる四季の祭り

 人智学と人間の心情

 Der Jahereskreislauf als Atmungsvorgang der Erde

 und die vier rossen Festeszeiten

 Die Anthroposophie und das menschliche Gemuet

 9回の講義 1923年3月31日〜4月8日   ドルナハ

           9月27日〜10月1日  ウィーン

●内容(抜粋)

 地球の呼吸過程としての四季の循環と大いなる四季の祭り

 ・復活祭の思想の本質。

  復活祭思想の対極としてのミカエル祭の思想。

 ・三分節化されたミカエル衝動。

  四季のめぐりにおける根源的三つ組(ウアドライハイト)。

 ・秘儀の本性との関わりにおける古代の夏と冬の祭り。

 ・古代の秘儀における自然の経過の共体験。

 人智学と人間の心情

 ・ミカエルと龍の闘いのイメージ。

 ・宇宙に対する人間の責任。

 ・秋の祝いの行事の前提条件。

  ドルイドの秘儀とミトラの秘儀。

 ・ミカエル祭の社会的効果。


■GA224

 神的ー霊的個体との関連における人間の魂

 四季の祭りの内面化

 Die menschliche Seele in ihrem Zusammenhang mit

 goettlich-geistigen Individualitaeten

 Die Verinnerlichung der Jahresfeste

 さまざまな都市での11回の個別講義  1923年4月6日〜6月11日

●内容(抜粋)

・眠っているときと目覚めているときの運命の形成(*)。

 言語の霊性と良心の声。

・個性化したロゴス、および言葉から霊を解き放つ術。

・眠っているとき、目覚めているときおよび死後における私たちの

 思考生活。

・人間の4つの本質的構成要素。

・人間の魂の目覚めの段階。

・人智学、東方の秘儀の理解を深める道。

・昇天と聖霊降臨祭の秘密。

・ヨハネの気分。研ぎすまされたヨハネのまなざし。

・キリスト衝動を通じて活き活きとした言葉の泉を再び得ること。

 人間の意志に呼びかけるものとしてのミカエル思想。

・ミカエル祭を霊から創り出すこと。内的な人間の謎。

*この講義は1923年4月6日ベルンで行なわれたのもので、「天使と人間」(松浦賢訳 イザラ書房)に邦訳が収められています(第4章 眠りと目覚めにおける運命の形成/言語の霊性と良心の声)。


■GA225 

 人智学の三つの観点 

 精神科学的に考察した文化現象

 Drei Perspektiven der Anthroposophie

 Kulturphaenomene, geisteswissenschaftlich betrachtet

 12回の講義 1923年5月5日〜9月23日 ドルナハ

●内容

・19世紀の精神的危機の本質について。

・頭の本質と下部人間の本質。

・文化現象。

・中部ヨーロッパにおける共同体形成。

・ヨーロッパ文化とそのラテン語との関係。

 ギリシアの秘儀とローマの秘儀の本質。

・キリスト教以前のグノーシス的基盤。

 ヨーロッパのイマジネーション。

・人智学の物質的、魂的、霊的観点。

・物質的自然界と倫理的観照の世界とをつなぐ流れとしての

 夢の世界。

・ヤーコプ・ベーメ、パラケルスス、スウェーデンボリ。

 


■GA226

 人間の本質、人間の運命、宇宙進化

 Menschenwesen, Menschenschicksal und Welt-Entwickelung

 7回の講義、1923年5月16日〜21日 クリスティアニア(オスロ)

●内容(抜粋)

・眠ってから目覚めるまでと、死と新たな誕生との間の、人間の

 本質的構成要素。

・人間の肉体、「神々の神殿」。

・睡眠中の道徳的世界秩序としての、キリストの助け。

・意志と思考、人間の過去と現在の運命。

・キリストの行為と死の謎。

・復活祭と相関するものとしてのミカエル祭の必要性。

・宇宙の聖霊降臨祭、人智学の知らせ。

●邦訳/シュタイナー「精神科学から見た死後の生」(西川隆範訳/風濤社/2000.7.20発行)所収

   ■死んでから生まれ変わるまで(一)

   ■死んでから生まれ変わるまで(二)

    連続講義「人間の本質・人間の運命・宇宙の進化」

   (1923年5月、オスロ)の第1講と第2講

   (GA226「人間の本質・人間の運命・宇宙の進化」所収)


■GA227

 秘儀参入の認識

 人智学の観点から見た、過去、現在、未来における

 宇宙および人類の、霊的ー物質的進化

 Initiations-Erkenntnis

 Die geistige und physische Welt- und Menschheitsentwickelung

 in der Vergangenheit, Gegenwart und Zukunft, vom Gesichtpunkt

 der Anthroposophie

13回の講演 1923年8月19日〜31日 ペンメンマウル

●内容(抜粋)

・イマジネーション認識の最初の歩み。

・インスピレーションとイントゥイション。

・夢の生活。

・3つの界と人間の関係。

・自然における霊のはたらき。

・異なった界が入り交じっていること。

・死後の体験を前もって告げるものとしての眠りの体験。

・死と新たな誕生の間の体験。

・死後の人間の霊的ー宇宙的ありかた。

・宇宙の過去の体験。

・宇宙と人間の進化。

・自由の時代における人間の教育。


■GA228

 秘儀参入学と星認識

 意識の進化という観点から見た

 過去、現在、未来における人間

 Initiationswissenschaft und Sternenerkenntnis

 Der Mensch in Vergangenheit, Gegenwart und Zukunft

 vom Gesichtpunkt der Bewusstseinsentwickelung

 いろいろな都市での8回の講義 1923年7月27日〜9月16日

●内容

・太陽系の霊的個体。

 運命を決定する惑星と人間を自由にする惑星。

・地上における霊的存在および霊的なはたらきの像としての人間。

・ドルイド祭司の太陽イニシエーションと月存在の認識。

・過去、現在、未来における人間。


■GA229

 四つの宇宙的イマジネーションにおける四季の体験

 Das Miterleben des Jahreslaufes in vier kosmischen 

 Imaginationen

 6回の講義 1923年10月3日〜13日 ドルナハ

             10月15日 シュトゥットガルト

●内容

・ミカエルーイマジネーション。

・クリスマスーイマジネーション。

・復活祭ーイマジネーション。

・ヨハネ祭ーイマジネーション。

・四季の経過のなかで四人の大天使が共同してはたらくこと。

・ミカエルーイマジネーション。四季の経過における霊的里程標。

☆この講演集の邦訳は「四季の宇宙的イマジネーション」(西川隆範訳 水声社)の前半に収められています。


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