シュタイナー全集

GA230-243

人智学協会会員のための講演-8


■GA230  創造し、造形し、形成する宇宙言語の協和音としての人間

■GA231 超感覚的人間、その人智学的把握

■GA232 秘儀の形成

■GA233 世界史の人智学的解明、人間の霊を認識する基礎として。

■GA233a 中世の秘儀の地/薔薇十字と現代の秘儀参入の原則/人類の秘儀の歴史の一部としての復活祭

■GA234 人智学ーー二十一年間の総括/世界への代弁のための手引き

■GA235〜GA240 カルマ的連関の秘教的考察(全六巻)

■GA243 秘儀参入者の意識/霊的探究の正道と邪道


■GA230

 創造し、造形し、形成する宇宙言語の協和音としての人間

 Der Mensch als Zusammenklang des schaffenden,

 bildenden und gestaltenden Weltenwoptes 

 12回の講義 1923年10月19日〜11月11日 ドルナハ

●内容(抜粋)

1. 宇宙の状態、地球の状態、動物界と人間の連関:

 ・鷲、獅子、雄牛の統合としての人間。

 ・太陽の輝きに貫かれた大気圏と獣帯(黄道十二宮)。

  三つの獣(鷲、獅子、雄牛)の教え。

 ・地の物質的実質と魂の霊的実質。

2. 宇宙の現われと宇宙の本質の内的連関:

 ・昆虫の世界における宇宙的な力。

  蝶の性質と植物の本質。

 ・蝶と鳥による物質の霊化。

 ・人間および高等動物の宇宙による育成。

3. 植物界と自然霊(エレメンタル存在)たち:

 ・根の霊、水存在(水の霊)、空気の霊および火の霊と植物の成長。

 ・グノーム、ウンディーネ、ジルフェ、火存在(火の霊)。

  悪い性質のエレメンタル存在と良い性質のエレメンタル存在。

 ・自然のエレメンタル存在の知覚と体験。

4. 人間の生体機構の秘密:

 ・新陳代謝プロセスと循環の経過。病気と治癒の経過。

 ・人体組織における鉱物的なものと植物的なものの作用。

 ・人類における道徳的ー精神的なものの起源。


■GA231

 超感覚的人間、その人智学的把握

 Der uebersinnliche Mensch, anthroposophish erfasst

 2回の公開講義を含む7回の講義 1923年11月13日〜19日 デンハーグ

●内容(抜粋)

・時代の要請としての人智学。

・人間個人の生きる道としての人智学。

・人間の形態の超感覚的理解。

・人間の死と新たな誕生の間の、ヒエラルキア領域を通っていく道。

・惑星領域を通って太陽まで至る人間の死後の道。

・太陽領域から恒星領域まで至り新たな地球生活にもどってくる死後の道。

・鉱物界の超感覚的把握における、人間、宇宙、ヒエラルキアの一体化の体験。


■GA232

 秘儀の形成

 Mysteriengestaltungen

 14回の講義 1923年11月23日〜12月23日 ドルナハ

●内容(抜粋)

・人間の魂生活から世界の霊的基盤を透視するまで。

・物質的人間における魂的なものの創造。

・表象と意志、夏の意志と冬の意志。

・地表を覆う結晶。金属の言葉。

・鉱物の創造と、植物、動物の創造。

 以前の地球の大気。

・エフェソスのアルテミス秘儀。

・ヒベルニアの秘儀の地。

・下界とエレウシスの秘儀。プラトンからアリストテレスへ。

・植物存在、金属、人間の秘密。

 アリストテレスとアレクサンダー(大王)。

・サモトラケのカベイロス秘儀。

・古代の秘儀から中世の秘儀への移行。

・薔薇十字の秘儀の本質。

☆この巻は邦訳があります。「秘儀の歴史」(西川隆範訳 国書刊行会)。


■GA233

 世界史の人智学的解明、人間の霊を認識する基礎として。

 Die Weltgeschichte in anthroposophischer Beleuchtung

 und als Grundlae der Erkenntnis des Menschengeistes

 9回の講義 1923年12月24日〜1924年1月1日 ドルナハ

●内容(抜粋)

・記憶の発達と関連する人類の魂の歴史。

・古代のアジア民族の意識水準と進化衝動。

 エジプトーカルデア時代。

 ギルガメッシュとエアバニ(*)。

・ヒベルニアとエフェソスの秘儀。

 アレクサンダーとアリストテレス。

・エフェソスの秘儀の特別な位置づけ。

・人間と宇宙の関係をめぐる智恵の喪失。

・エフェソスの火災とゲーテアヌムの火災。

 *ギルガメッシュ叙事詩において、エンキドゥは初期においてはエアバニなどと呼ばれていました。


■GA233a

 中世の秘儀の地

 薔薇十字と現代の秘儀参入の原則

 人類の秘儀の歴史の一部としての復活祭

 Mysterienstaetten des Mittelalters

 Rosenkreuzertum und modernes Einweihungsprinzip

 Das Osterfest als ein Stueck Mysteriengeschichte

 der Menschheit

 10回の講義 1924年1月4日〜1月13日 4月19日〜22日 ドルナハ

●内容(抜粋)

1. 中世の秘儀の地。薔薇十字と現代の秘儀参入の原則:

 ・中世の精神生活の研究。

 ・中世の隠された秘儀の地。

 ・薔薇十字会の創設。星認識の供犠と自由の衝動。

 ・ミカエルの時代の始まり。

 ・18世紀と19世紀の秘密教義。アリストテレスの形相と質料。

 ・ミカエルの時代の課題。薔薇十字のイニシエーション原則。

2.人類の秘儀の歴史の一部としての復活祭:

 ・秘儀の本質からの祭りの芽生え。アドニス秘儀。復活祭の思想。

 ・月の誕生と太陽の誕生、古代の復活祭の秘儀参入の段階。

 ・月の秘密。春の秘儀と秋の秘儀。

 ・エフェソスの秘儀。アリストテレスのカテゴリー。

 ☆本書の前半の講義集の邦訳は、「秘儀参入の道」(西川隆範訳平河出版社)の後半に「薔薇十字の秘儀」として収められています。


■GA234

 人智学ーー二十一年間の総括

 世界への代弁のための手引き 

 Anthroposophie -- Eine Zusammenfassung

  nach einundzwanzig Jahren

 Zugleich eine Anleitung zu ihrer Vertretung

 vor der Welt

 9回の講義 1924年1月19日〜2月10日 ドルナハ

 この講義集において、1923年のクリスマスに新しく設立された人智学(アントロポゾフィー)協会の会員のために、人智学的世界観の全体像が包括的に示されました。

●内容(抜粋)

・人智学、現代人の憧れ。

・瞑想的意識。

・通常の知からイニシエーション認識への移行。

・力づけられた思考と第二の人間。

 織りなされる呼吸と空気人間。

・認識力としての愛。人間の自我機構。

・流出する呼気を統べる宇宙思考。

・夢の生活について。

・夢の世界とイマジネーション認識との関係。

 人生に責任を負うようになること。

 カルマの基礎。

・人間の記憶力。


カルマ的連関の秘教的考察(全六巻 GA235〜GA240)について

 

 輪廻転生とカルマ(再受肉と運命の法則)という事実は、人智学の中心をなす認識のひとつである。シュタイナーの仕事全体が、このテーマの実現に貫ぬかれている。これは、シュタイナーの最後の活動の年に、八十回以上の講義においてその頂点に達する。これらの講義において、カルマの法則という分野は、包括的に拡大され、深められている。「カルマ的連関の秘教的考察」は、その内的な構成に従って、できるかぎり順序通りに関連づけて研究されるべきである。全体としてまとまっている一連のドルナハでの講義が収められた最初の四巻まではとくにそれが望ましい。(全集版カタログ解説より)


■GA235

 第1巻

 12回の講義 1924年2月16日〜3月23日 ドルナハ

  1. カルマ的諸力の形成。

  2. 個々の人間の運命のカルマ的決定。


■GA236

 第2巻

 17回の講義 1924年4月6日〜6月29日 ドルナハ

 1. 人類の歴史的生成に関するカルマ的考察。

 2. 個々の人間の人生のカルマ的考察。

 3. 死の直後の、地上の生を逆行しつつ体験する際のカルマ形成。

 4. カルマの宇宙的形式とカルマ的連関の個々の考察。


■GA237

 第3巻 人智学運動のカルマ的連関

 11回の講義 1924年7月1日から8月8日 ドルナハ 


 

■GA238

 第4巻 人智学運動との関連における現代の精神生活

 10回の講義と挨拶(最後の挨拶) 1924年9月5日〜28日 ドルナハ


■GA239

 第5巻

 16回の講義 1924年3月29日〜4月5日 プラハ

           5月23日〜25日  パリ

           6月7日〜15日   ブレスラウ

 1. カルマ的ー宇宙的連関の秘教的考察。

 2. 宇宙と人間における霊的なものの認識の基礎としての、

   また道徳的、宗教的生活のための魂衝動としての、人智学。

 3. 人生の運命を形成するものとしてのカルマ。


■GA240

 第6巻

 15回の講義 1924年1月25日〜8月27日 アルンハイム、トークウェイ

          ベルン、チューリヒ、シュトゥットガルト

●内容

・地球の回りの天体の人間の生にとっての意味。

・人類の歴史的 生成におけるカルマ的考察。

・人智学協会のカルマと人智学運動の内容。

・ミカエルの太陽の力によるキリスト教の深化。

・個々の人間と人類の進化におけるカルマ。


☆以上「カルマ的連関の秘教的考察」全6巻のうち、邦訳のあるものは

 次の通りです。

 GA235 第1巻 

   「カルマの形成」

   (「カルマ論」集成3 西川隆範訳 イザラ書房) 

 GA236 第2巻の前半(第1部と第2部) 

   「歴史のなかのカルマ的関連」

   (「カルマ論」集成4 西川隆範訳 イザラ書房) 

 GA236 第2巻の後半(第3部と第4部)

   「宇宙のカルマ」

   (「カルマ論」集成5 松浦賢訳  イザラ書房)

 GA240 第6巻のなかのアルンハイムでの講演

   「人智学運動のカルマ1〜3」

   「輪廻転生とカルマ」(西川隆範訳 水声社)に所収

 


■GA243

 秘儀参入者の意識

 霊的探究の正道と邪道

 Das Initiaten-Bewusstsein

 Die wahren und falschen Wege der geistigen Forschung

 

 11回の講義 1924年8月11日〜22日 トークウェイ(イギリス)

 

●内容(抜粋)

・自然は大いなる幻影である。「汝自身を知れ」。

・3つの世界とその鏡像。

・人間の意識状態と関連する鉱物的なもののフォルムと実質。

・意識の変容を通じての異世界の探究の秘密。

・金属の特性による魂の内的蘇生。

・秘儀参入(イニシエーション)認識。

・星認識。

・霊的探究における過ちの可能性。

・霊界におけるはずれた道とその変更。

・地球外の宇宙の人間の意識への影響。


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