■GA284 オカルト的封印と円柱/1907年の精霊降臨祭ミュンヘン会議とその影響
■GA286 新しい建築様式への道「そして建築が人間になる」
■GA287 ドルナハ建築ー歴史的生成と芸術的変化衝動の象徴
■GA288(有機的ー生命的なものの建築様式)
1916年から1921年までのドルナハにおける講演
■GA289/90(ゲーテアヌムの建築思想)
1920年と1921年の光絵(ステンドグラス)講義
■GA291 色彩の本質
■GA291a 色彩認識 「色彩の本質」補遺
Bilder okkulter Siegel und Saeulen
Der Muenchner Kongress Pfingsten 1907 und seine Auswirkungen
1907年、1909年、1911年のシュタイナーの論文と講義
マリー・シュタイナー、マティルデ・ショル、ルートヴィヒ・クレーベルク、E. A. K. シュトックマイアーの寄稿、および多数のファクシミリと図、別冊図版
この巻にはシュタイナーの芸術的衝動が包括的に記録されている。彼の芸術衝動はまず1907年のミュンヘン会議の会議室のしつらえに示され、その最高の成果は、ドルナハの第一ゲーテアヌム建築に見出される。
●内容
I. 1907年ミュンヘン会議:
・会議および講義についての通知と報告、
会議のテーマと会議ホールの芸術的しつらえについての挨拶。
・会議についての報告(マリー・シュタイナー、マティルデ・ショル、ルートヴィヒ・クレーベルク)。
II. ミュンヘン会議の影響:
・マルシュのモデル建築。
・ベルリン支部の部屋。
・シュトゥットガルト支部の建物。
図版
・1907年ミュンヘン会議プログラム。
・シュタイナーによる封印と柱頭のデザイン(ファクシミリ)。
・ミュンヘン、マルシュ、シュトゥットガルトの会議室の図。
別冊図版
・シュタイナーによる黙示録の封印のデザイン。
・クラーラ・レティヒにより描かれた7つの黙示録の封印。
(1907年ミュンヘン、1911年シュトゥットガルト)
・カール・シュタールにより描かれた7つの円柱像。
・7つの惑星封印。
・第一ゲーテアヌムのドーム内部形成のためのシュタイナーによる設計図。
・フリートリヒ・ベルクマンによる第一ゲーテアヌム屋内図。
Wege zu einem neuen Baustil
"Und der Bau wird Mensch"
8回の講義 1911年12月12日、1913年2月5日、1914年1月23日 ベルリン
1914年6月7日から7月26日 ドルナハ
補遺と22の図版
●内容
I. 「そして建築が人間になる」:
・人間の魂的なものからの建築の根源、その人類進化の歩みとの関連。
・ドルナハの人智学共同体形成のための観点。
II. 新しい建築様式への道:
・ドルナハの建築フォルムとギリシアのアカンサスの葉との共通性。
・ドルナハ建築ーー言葉の家。芸術家のアトリエの落成式のために。
・新しい建築芸術の思想。
・真の美的フォルムの法則。
・色彩の創造的世界。
補遺:
・建築芸術の発展(講義メモ)。
・ゲーテアヌムの再建(バーゼル新聞のための2つの論説)。
*このGA285のうち、「新しい建築様式の道」(1914年6月7日から7月26日)の邦訳は「新しい建築様式の道」(上松祐二訳 相模書房)です。
Der Dornacher Bau als Wahrzeichen geschichtlichen Werdens
und kuenstlerischer Umwandlungsimpulse
5回の講義 1914年10月10日〜25日 ドルナハ
第一ゲーテアヌムのアーキトレーヴモチーフ彫刻作業の協議 1914年10月14日ドルナハ
第一ゲーテアヌム建築中のこれらの講義では、とりわけ柱頭の彫刻フォルムと大ドーム内のアーキトレーヴが、人類進化の霊的歴史的衝動と対応するものとして扱われている。「イーリアス」の例に示されるような、ホメロス時代における意識の変化から始まって、ヨーロッパのさまざまな民族魂の特徴付けが行なわれ、歴史進化の歩みにおける文化の課題が示される。
補足として、大ドーム内のアーキトレーヴの彫刻作業の協議、屋内設計に参加したアーシャ・トゥルゲーネフによる、第一ゲーテアヌム完成時の図が付されている。
1916年から1921年までのドルナハにおける講演
1920年と1921年の光絵(ステンドグラス)講義
*GA288-GA290は未刊
Das Wesen der Farben
3回の講義 1921年5月6日から8日 ドルナハ
および補足として1914年から1924年までの講義から9講
ここにまとめられた講義は、色彩の本質をめぐるシュタイナーの四十年に亘る苦心の成果である。ここに展開される色彩観は、観察者を主観性から解放し、客観的な法則性の領域へと導くものである。物理学理論に依らないこのような観察は、「色彩を、その流動するもの[Fluktuierende]、その生命において把える」ことを可能にする。
■内容
・芸術的創造のための精神科学的色彩論の特徴。
・色彩体験。四つの像の色。
・色彩と物質。色彩から描くこと。
・芸術的創造の準備としての色彩と音の道徳的体験。
・二つの宇宙実体としての光と闇。
・光と重さのなかの生。
・朝焼けと夕焼け、そして空色(青空)における色彩論の基本法則。
色彩論との関係における健康と病気。
・空間遠近法から色彩遠近法へ。
絵画のなかの霊的なものと非霊的なもの。
ティチアンの「マリアの昇天」。
・量・数・重さ。絵画の発展のために必要な重さのない色彩。
・霊的諸存在と虹。
このGA291の前半の3回の講義の邦訳は「色彩の本質」(高橋巌訳 イザラ書房)、後半の9回の講義の邦訳は「色彩の秘密ー”色彩の本質”秘教篇」(西川隆範訳 イザラ書房」です。
Farbenerkenntnis
Ergaenzungen zu dem Band "Das Wesen der Farben"
シュタイナーその他による文書および口頭での説明。および図、手書き草稿、資料集(1894〜1925)。編集と注釈はヘラ・ヴィースゲルバーとハインリヒ・プロスカウアーによる。
GA1 c-d とGA291の補足として、この巻には、シュタイナーの色彩の本質に関する研究の色彩認識の総体に関わる資料が網羅されている。論文、書簡、講義、質疑応答、メモなど。
●内容(抜粋)
I. 霊に即した色彩学のための導入:
・シュタイナーのライフワークにおける色彩認識(ヘラ・ヴィースゲルバー)。
・ゲーテの色彩論について。
・色彩知覚のプロセス。
・虹。
・肉色(紅色)。
・人間のアウラ(オーラ)の色と超感覚的世界の色。
・補色と色彩瞑想。
II. 色彩認識と芸術創造:
・芸術創造のための色彩論の基礎。
・色彩から描くこと。
・舞台装置とオイリュトミーにおける色彩。
III. 実践分野への色彩論の適用。