「四次元」

数学と現実

多次元空間に関する講義の聴講ノートと数学のテーマについての質疑応答

GA324a

Rudolf Steiner:Die Vierte Dimension 

佐々木義之訳

 

第二部

質疑応答 1904-1922


ベルリン 1910年11月2日

■質問:(記録が残っていない)

 植物は四つの次元を有しています。第四の次元の方向においては、力は下から上に向かって働き、樹液が上方に流れることができるように重力に対抗しています。この上昇へと向かう方向は、水平の二方向が葉にとっては重要でないという事実と相まって、結果として葉の螺旋状の配置を生じさせます。ですから、植物においては、下へと向かう方向、もしくは重力の方向は第四の次元によって打ち消されているのです。植物が空間のなかで、ひとつの方向において自由に動くことができるのはそのためです。 

 動物は五つの次元を有しています。彼らの第四と第五の次元は二つの他の次元に対抗するように作用します。動物においては、二つの次元が打ち消されているために、動物は二つの方向に自由に動くことができます。人間は6つの次元を有する存在です。第四から第六の次元までが他の三つの次元に対抗するように作用しています。したがって、人間においては、三つの次元が打ち消されています。その結果、人間は三つの空間的な次元を有しており、三つの方向に動くことができるのです。

(了) 


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